子育てと学校

考える力 「思考力」 ? 

皆さん今日あたりから仕事初めではないでしょうか?
頭はまだ休暇モードではないですか〜?
脳を再起動させて元気に新しい一年を始めましょう!!

以前ネットのスポーツニュースで見つけたプロ野球の記事です。
西武ライオンズに入団が決まった菊池遊星投手に向けて、日本ハムファイターズのダルビッシュ投手が送ったエールの言葉。
「(プロの)

にぶち当たってみて、そこで何を思うか。自分で考えることで何が必要か初めてわかる」
結果を出した経験者が語ると説得力がありますね。
では「思考力」の2回目を始めましょう。
今回は「思考力」を強化するためのヒントを考えてみたいと思います。
身近な環境を想像しながら読んでみてください。

脳の活性化 = 「前頭前野」の活性化 = 思考力の強化
人間の脳活動は大部分が額あたりにある「前頭前野」において総合的にコントロールされています。
動物の中で人間だけがこの部位に大きな発達が見られるそうです。
人間らしい「知性」を司る部位です。
「前頭前野」の活動は以下に代表されます。
●コミュニケーション
●創造
●行動や感情の抑制
●思考
●意思決定
●意欲
要するに脳の「司令塔」です。
年齢を重ねると以上のようなコントロールがどんどんできなくなってくるそうです。
つまり脳のこの部分から退化が始まるということです。
また「便利で楽ちん」は脳の活性化を妨げます
<例>
TVを見る
包丁でなく皮むき機でジャガイモもむく
PCや携帯でのメール
脳科学者によると、「脳は楽したいと思っている、怠け者」だそうです。
上記の例は現代人がより便利な生活を求めて作り出した機器です。
「便利=楽=脳の萎縮(退化)」
う〜ん、怖い話ですねえ。
また普段の生活の中でも「面倒くさい」なんて思って楽な方を選択しがちではないですか?
私の現場では若いほどこういう傾向があります。
脳を使うことに慣れていないので、使うと疲れやすいのでしょう。
昨今は携帯やゲームなどが猛烈な勢いで普及しています。
ゲームも物によっては脳の活性化につながると報告もあります。
<例>
瞬時の判断、作戦を練る、先を読む。。。
現在子ども達の間で大流行のカードゲームなどはまさにこれらに当てはまるそうです。
しかしゲームにおいては昔から「馬鹿になる!」というようなレッテルも貼られています。
これらはおそらくゲームをやることでの脳への効果が世間で知られていない、そして「ゲームやるのであれば、他にも体を使いながら同時に脳も使う遊びもあるではないか」という思いからくるのでしょう。
確かにそっちの方が健康的かつ効率的なようにも思います。
やはりテクノロジーは生活を楽にしてくれる、つまり脳を使わなくなる、という無意識の発想が根本にあるからではないでしょうか。
しかし確かに(例えば)ゲーム中毒になったら、いくら脳が発達しても他(ゲーム以外)で脳を使おうとしないのなら意味がないように思います。
携帯ゲームなどは完全に一人の世界に入りきって他人とのコミュニケーションがありません。
他人との関わりはその間のやりとりを通して反応想像思考表現、など様々な「前頭前野」の活動が行われます。
また幅広い知識と経験、他人とのコミュニケーションなどはゲームからは得る事が出来ません。
この経験と他人とのコミュニケーションこそ、発達した脳を有効的に使う時ではないでしょうか。
人生を生き抜くために脳を発達させたいのですから、(極端な話ですが)ゲームにのめり込んで外の世界に出て行く時間が省かれていくというのは、やはり脳を発達させた意味がないと思いませんか?
芸術家など自分の世界を作り上げる人は別かもしれませんが。

さて、脳は無限に能力を高めることができるそうですがご存知でしたか?
ではどうやって?
一番理想的な方法とは、やろうとすることを「好きになる」ことだそうです。
好きな事をやろうとすると脳が本気モードになり活性化します。
そして好きな事をしている時、物事はすんなりと頭の中に記憶されるんだそうです。
注意:
寝ることが好きというのは脳の活性化にはつながりませんよ。
アクティブに好きな事をしましょう。
面倒だけどこれは好きだからやりたい、というのが理想だそうです。
まさにメンタルトレーニングで出てきた「プラス思考」ですね。
しかしながら人生の中でいつもこのように「プラス思考」ができるわけではありません。
そんな時はどのように考えたらいいのでしょう。
単純にこう考えたらどうでしょうか?
「楽で便利は脳の退化を促進させる」
先ほど書いたとおりです。
しかしこんなに説得力のある話はないです。
周りの人間がどんどん脳を進化させているのに、自分だけどんどん退化していたらどうしますか?
明らかにその「思考力」の弱さはばれて、あっという間に社会からはじき出されてしまいます。
また逆に周りが「楽で便利」を選択して生活している中、自分は(大変だけど)どんどん新しいことに自発的にチャレンジし続けたらどうでしょう?
脳は活性化され続け、いずれ周りに必要とされる「思考力」の高い人間に成長しているでしょう。

「面倒くせ〜」
「明日でいいでしょ」
「誰かやってくれるよ」
「後でいいよ」
「失敗したらイヤだ」
「はずかしいよ〜」
「何でこんな事しなきゃなんね〜んだよお」
これらは誰もが(私然り)心の中に持つ「弱い自分」が言っている言葉たちです。
すべて「楽で便利」を選択しようとしています。
何度も言いますが「楽で便利」は脳を退化へ導きます。
●チャレンジを続ける人が輝いて見えます。
●何事もポジティブにやってみる人はどんどんスキルを伸ばしていきます。
●経験豊富な人の話はとても魅力があり人を引き付けます。
●苦労した人の話は説得力があります。
どの例も人間として成長を続けている、また人を納得させる「思考力」を持っているなと感じさせる人達です。
その理由は、壁(面倒、難しい、大変)から逃げずに壁と向き合い、そして自分の頭で考えて壁に対しての対処をしてきた人達だからでしょう。
「楽で便利」を好まなかった、また壁から逃げることができなかった、また壁を楽しんでいる人達です。
脳科学から言うと脳の活性化をずっとしてきたということになるでしょう。

さて脳科学者から学ぶ「思考力」を上げる脳の活性化のコツを以下に書いてみましょう。
1.適度に体を動かす
例えば歩いていて足裏に何か異物を感じたときに、様々な感覚情報が神経を伝って脳に運ばれます。
脳はそれに対して適切な運動をするように指令を出します。
このような運動を通して様々な感覚情報が脳を刺激するのです。
簡単な運動の中でも繊細に「感じ」れば大きく変わってくるかもしれませんよ。
2.指先を使う
指先には触覚のセンサーが密集していて、常に様々な感覚情報を脳に送ります。
足裏感覚より脳内での活動範囲が広く、それだけ脳を多く活性化させるウルトラツールとなっています。
しかしながらPCや携帯でのメール(手紙)はあまり脳の活性化にはならないという報告もあるとのことです。
3.細々とした事を人に任せず(面倒くさがらずに)自分でやる
自分で積極的に(自発的に)体や手先を動かすことで脳が広範囲に刺激されます。
同時に「記憶、思考」を必要とすることで前頭前野を強く刺激するわけです。
職場や部活動でも「人がやりたがらない事を積極的にやりなさい」などと言われませんか?
また最低限自分のことくらいは自分でキチンとできなければいけませんよね。
4.普段やってないことをやる
これによって脳の働きが変わります。
例:
●目をつぶって何かをやる
●右でやってることを左でやる
脳は色々な使い方をしたほうが脳全体の回路が太くなるのです。
ゲーム感覚で楽しくやったら効果大かもしれませんよお。
5.新しい(少し難しい)事に挑戦する(学ぶ)
単純に新しいことに脳が新しい対処法を見つけようと活性化するわけです。
今までにない形で脳を使うということです。
逆に「慣れている事」には脳の別の部分ですでに記憶が残っているので、前頭前野はあまり働かないと考えられているそうです。
●「脳を若若しく保つ=学び続ける」
新しいことは「難しいこと」です。
あまり難しすぎては「やる気」が出ませんが、自分が「できそうでできない」レベルならば「やる気」はでますよね。
6.よくおしゃべりをする
相手の表情、身振り、会話内容などから次にどのような「返し」をすべきなのか、前頭前野が活動するわけです。
目と目を合わせて会話することで、脳が初めて相手のことを本気で理解しようと思い、脳はベストを尽くそうと活性化するそうですよお。
7.外見を気にする
●気持ちが前向きになる=ワクワクする=自発性=脳の活性化
これは皆さんにも経験がありませんか?
8.好きなことをとことん楽しむ
脳は怠け者で、課題があっても全力投球するとは限りません。
しかし「楽しい」と思っているときは脳が本気モードに切り替わり全力を出し切ろうとするそうです。
またその時の学んだことはすんなりと記憶に残っていくそうです。
学習効率が良いということです。
「感情」は脳のエンジンなのです。
8.声を出して朗読(読む、話す、聞く)
ただ黙読するより声に出して読むこと(音読)で。。。
●目で情報(文字)を理解
●それを音に変え口から発する
●そしてその音を耳から聞く
このような複数の作業(脳を刺激する要素)が発生します。
ですから何かを読む時は音読すると、より脳の活性化につながるわけですね。
9.数に触れる事(数学、計算する)
子どもは数に触れると爆発的に脳を発達させるそうです。
そして(原因はまだ究明されていませんが)大人になってもこの現象は実際に起こっているということですよ。
電卓は使わずに暗算を楽しみましょう。
買い物も財布の現金を考えながら、商品ひとつひとつを足したり引いたりしながら計算してみましょう。
10.状況を考える、文字に表現する、手で書く
感想文作文プランニングプレゼン準備俳句などがそれに当たるでしょう。
状況を考える、文字に表現する、手で書く、このような作業が脳にいっぺんに入ってくるので、脳をたくさん使うことになるわけです。
11.感想をその場で口に出して表現する
上に書いた10.と同じですが、これはその場で即座に表現するので非常に早い脳活動が必要ですね。
話が苦手な方、毎日食べる食事の際に「グルメレポート」をしてみましょう。
誰も聞いてなくてもそれが脳トレーニングになるのです!
12.学んだ事を少し時間が経ってから思い出しながらメモを書く
日記復習などがそれに当てはまるでしょう。
脳の奥にある「記憶」を引き出してきて指先を使って書く。
そしてそれを目でさらに再確認することが脳の回路を太くしていきます。
その時だけ忘れそうだからメモしておく(書いておく)という作業は、この脳の回路を使うことにならず、あまり脳の活性化にはつながらないようです。
13.出来上がりをイメージしながら何かを作る
何かを作る時には指先を使いますし、出来上がりをイメージしながら、出来上がるまでの行程を考えます。
ただ指を動かすだけの「エクササイズ」は脳の活性化にはならないそうです。

年齢に関係なく、脳は使うほど筋肉と同じで神経が太くなると結果が出ているそうです。
トレーニングと同じですよね。

<保護者、指導者の皆様へ>
子どもや選手、部下の学習能力に不安を抱いたり、または諦めていませんか?
どんな痴呆のご老人でも、以上のようなトレーニングを行うことで実際に昔の自分に戻れるそうです。
例えば子どもでも同じです。
数を目で見て読めても(言えても)、逆に数字を音(言葉)で言われてそれがどの数字か当てる(目で見つける)ことを間違ってしまう子もいます。
大人の感覚では「え?なんで?」と不思議に思ってしまいますが、しかしこれはその回路がまだ未開発なだけなのです。
人間には当然ながら(大なり小なり)個人差があります。
そこで諦めるのではなく、ただただ同じことを何度も行いトレーニングを積めば、その回路はしっかりと太くなるのです。
根気のいることですが、子どもであろうと、部下であろうと、後輩であろうと、育て方を知っていればちゃんとその人の脳は育つのです。
今回ここまで書いてきたことを「基礎」とし、指導の立場にある皆さんがスポーツ、仕事、勉強の特性を考えた脳トレーニングを考え、それを育てるべき者に与え根気良く指導を続ける。
それが親、指導する立場の人間の役割、責任ではないでしょうか。

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